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２日午後０時５０分ごろ、神戸市北区有野町有野の神戸電鉄三田線の踏切で、近くの障害者支援施設に入所する
幡中（はたなか）正彦さん（７７）が三田発新開地行きの上り普通電車（４両編成）にはねられ、全身を強く打って
死亡した。兵庫県警によると１人で車いすで踏切を渡る途中だったとみられる。
有馬署によると、現場は遮断棒と警報機のある長さ約６メートルの踏切で、手前は緩やかな右カーブ。
運転士は「踏切内で両ひざをついてうずくまっている男性に約７０メートル手前で気づき、急ブレーキをかけたが、
間に合わなかった」と話しているという。幡中さんは近くで姉と食事をした後、１人で施設に戻る途中だったと
みられている。ほかに目撃者はいないといい、同署は事故当時の状況を調べている。乗客約４０人は無事だった。
神戸電鉄によると、踏切にはレーザーで障害物を検知する装置がついていたが作動しなかったという。踏切内の
高さ７４センチの位置に照射されたレーザーが障害物で４秒以上遮られると、踏切の手前の信号が点灯して
運転士に異状を知らせる。
レーザーは踏切の入り口を横切るものと、踏切内を斜めに横切るものがある。同電鉄は、レーザーの当たらない
位置にいたか、当たっていた時間が短かった可能性があるとみている。
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