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★社説:ナチス発言 軽率で見識欠く麻生氏(8月2日)
「撤回したい」で済まされるものではない。
麻生太郎副総理兼財務相が憲法改正をめぐり戦前のドイツ・ナチス政権を引き合いに「手口を学んだらどうか」と発言した。
独裁政治の肯定と受け止められても仕方ない。歴史を反省し、民主主義の発展を目指す各国の努力を軽視するものだ。
あまりに軽率であり、見識を疑う。謝罪すべきだ。
内外から批判が噴出している。安倍晋三政権ナンバー2の発言だ。本人だけでなく、政権の姿勢が問われる。首相の説明が求められる。
麻生氏は落ち着いた環境での改憲を主張する中で「ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。あの手口を学んだらどうか」と述べた。
だが、ナチスが実権を握る過程では国会議事堂放火事件や、それに伴う緊急令の発動などがあった。謀略に満ちた体制転換だったとの歴史観が国際的に定着している。
議会を骨抜きにし、一党支配を地方にまで徹底させ、軍事力増強による対外侵略とユダヤ人虐殺に走ったナチスの政治手法に「学ぶ」という発想が理解できない。
首相経験者としても批判を免れない。
米国のユダヤ系人権団体が発言を批判し、麻生氏に真意の説明を求める声明を発表したのも当然だろう。ナチスを肯定しただけで厳しい批判を浴びる。
そんな国際社会の「常識」について認識が足りなかった。
靖国神社についても「静かに参拝すべきだ」と発言し、中国、韓国から批判を受けた。今年4月に参拝して両国の反発を招いたばかりだ。
麻生氏の言動は国益を損ねている。(>>2-3へ続く)
北海道新聞
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