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香港紙・文匯報は、日本維新の会の橋下徹共同代表（大阪市長）の「慰安婦は必要だった」発言により、
世間の目が再びこの不幸な女性たちの身の上に集まっていると報じた。２９日付で中国新聞網が伝えた。
上海師範大学の蘇智良教授によると、第二次世界大戦時に中国全土で約２０万人の女性が強制的に慰安婦にさせられたが、
今も存命なのはわずか２０人余り。戦時中は蹂躙され、戦後は差別に遭い、苦難の日々を過ごしてきた。
老いても頼る身内もなく、ひっそりと貧しい生活を送っている。
蘇教授は２１年前から中国全土で中国人元慰安婦の調査を始め、名簿を作成している。存命の元慰安婦はピーク時で約１００人いたが、
うち３分の１は子どもが産めない体になっていた。そのため、結婚後に夫に捨てられたり、子を授かっても過去がばれて婚家で虐げられたり、
子どもに軽蔑されたりと悲惨な目に遭っていた。
こうしたトラブルを避けるため、独り身を貫いた人も多いが、年老いた今、頼る身内もなく困難な生活を送っている。
蘇教授の調査は決して順調ではなかった。過去を封印して生きる彼女たちから真実を聞き出すのは至難の業だった。
だが、彼女たちは日本の暴行を証明する「生き証人」だ。被害者であるにもかかわらず、
同胞からも同情されることなく汚らわしい物でも見るような目で見られ続けてきた。
蘇教授は２０００年に中国慰安婦問題研究センターを立ち上げ、元慰安婦に毎年１人あたり４０００元（約６万３０００円）を支給している。
XINHUA.JP 8月1日(木)10時44分配信 （編集翻訳 小豆沢紀子）
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