13/07/29 17:08:53.12 0
(.>>1のつづき)
ロイド:私がこの史実を知らなかったことを本当に申し訳なく思います。英国にとっても知るべき、西洋の重大な歴史の一部では
ないですか。全員が知るべきです。特に、『137億年の物語』みたいな、世界中の歴史と科学を扱う本を書いた私のような人間は、
知っているべき史実でした。
ぜひ、英語圏の方たちに発信してください。
ロイド:もちろんです、ブログでも発信しています。実は、このようなことが世界中にあるのですよ。たとえば1840年から、
植民地だったインド産アヘンの対中輸出による三角貿易をめぐる問題で清と大英帝国が戦い、大英帝国が勝った
アヘン戦争です。英国の学校の生徒たちは、アヘン戦争については何も学ばずに育ちます。
そうなんですか? 少なくとも日本人は、世界史などで習いますよ。
ロイド:嘆かわしいことです。言論の自由だ、などと言っておきながらやっていることと言えば。でも事実なんです。
今も英国では、歴史でアヘン戦争を教えていません。一方、中国人は歴史をどうやって学ぶかご存知ですか。
中国人から聞いたんですが、中国はまずアヘン戦争から教わります。敗戦で結んだ南京条約により清は、香港を大英帝国に譲り、
賠償金を払い、それまで拒んでいた自由貿易を認めざるを得なくなった。重要な史実です。
すると、たとえば45歳ぐらいの、私ぐらいの年齢の英国人と中国人が一緒にビジネスをしようとしたとき、どんなことが起こるでしょう。
一方はアヘン戦争についてしっかり学び、記憶に刻まれている。一方は聞いたこともない。すると潜在的にある感情が分からないので、
互いを本当に理解し合おうと思っても難しい。互いに理解し合えない原因が、そういった根本的なところにある。
これは本当に大切なことだと思いませんか。日本と中国も同様でしょう。互いに教わっていない史実があることでしょう。
それを理解し、根気強く対話することが重要だと思います。 (以上、抜粋。本文はかなりの長文です)