13/07/26 08:04:51.06 tB4wleAn0
>>832
すでに起きた、水素爆発というのは、
格納容器から漏れた水素が建屋内に充満して
爆発し、建屋を吹き飛ばしたというものです。
しかしまだ格納容器は残っているし、
もちろん、その中の圧力容器もいちおう壊われてないらしいから、
まだ最悪の事態ではない。
ただし、原子炉内のウラン燃料を覆っている『ジルコニウム』という金属でできた
被覆管は破損していますので、中の燃料ペレットは支えを失った状態になっています。
もし何かの拍子に溶融したペレットが落下し、圧力容器にたまっている水と接触したら、
水は急激に熱せられて一瞬のうちに沸騰し、水蒸気爆発を引き起こすことになります。
そして、水蒸気爆発が起これば、厚さ16㎝の鋼鉄でできた圧力容器、
そしてその外側にある格納容器は吹き飛んでしまうでしょう。
そうなれば炉心が完全に露出し、桁違いに大量の放射性物質が何の防壁もないまま
環境に噴き出すことになります。
もしどこか一つの原子炉で水蒸気爆発が起これば、福島第一原発敷地内の放射線量は
致死量を超えるでしょうから、作業員は全員退避せざるをえなくなります。
当然、全ての原子炉や使用済み燃料プールの冷却作業は続行できません。
ここに至ればあとは連鎖的にメルトダウンが起こり、
日本は、歴史上経験したことのない大惨事に突き進んでいくだけです。
もし、福島第一原発で1号機から3号機までの原子炉、
そして大量の使用済み核燃料がむき出しとなって溶けてしまった場合、
それ以上にすさまじい汚染が全世界を覆うことは確実です。
東日本はおそらく壊滅してしまうでしょう。
この最悪のシナリオが現実になる可能性は今も消えていません。
回避する唯一の方法は、原子炉に水を入れてひたすら冷却することだけです。