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(>>1のつづき)
ヤマダ電機の南京店がオープンして約9カ月後、すぐ隣りに、ヤマダの1・5倍の売り場面積を誇る蘇寧電器の旗艦店が突如
オープン。しかも、同社はラオックスを買収していたため、日本の家電量販店のノウハウを熟知していた。
結果、ヤマダ電機の持ち味は、一挙に色あせてしまったのだ。
「ヤマダの岡本潤副社長(当時)は記者会見の席で、"現地企業のジャマがあった"と発言しています。現地企業とは
蘇寧電器を中心に、その他、蘇寧に連なる企業体のようです」(経済部記者)
実は蘇寧電器がライバルに対して牙を剥いたのは、ヤマダが初めてではない。
「蘇寧が躍進する前、中国の家電量販トップを独走していたのは国美電器でした。しかし、創業者の黄光裕が、09年に
突如としてインサイダー取引の罪で逮捕され、懲役14年という重刑に処せられました。ここから、国美の凋落が
始まったんです」(宮﨑氏)
実は、「インサイダーなど中国の富裕層なら誰でもやっている」(通信社記者)にもかかわらず、国美のトップは「党幹部に
賄賂を払っていなかったから狙い撃ちにされた」(前同)というから凄い。
一方の蘇寧電器は、CEOが政治協商会議委員も務めるだけあり、党とはズブズブの関係。
「中国での企業間競争は、党幹部とのコネクションがものをいう」(宮﨑氏)ようだ。
賄賂を言い値で払ったら、即決で商売の許可が下りたというのは某小売系企業。その関係者がいう。
「大連で400億円のプロジェクトを計画したが、一向に許可が下りない。そこで、ある現地弁護士事務所を通じ、
資金の2割を"党幹部筋"の指定口座に振り込んだら、翌日、あっさり許可が下りたんです。後日、その事務所は
失脚した薄熙来(元・党中央政治局員)の縁者が経営していると聞き、納得しました」
経済産業省管轄の独立行政法人「日本貿易振興機構」(ジェトロ)が、今年2月に公表した「中国に進出した
わが国企業からの聞き取り調査結果」にも、その片鱗が見て取れる。(>>3-10につづく)