13/07/14 01:09:13.77 JQ2JOhPN0
所詮(しょせん)は、陰弁慶である。私は経済学には、まるで暗い。税の問題など、何もわからぬと言ってよい。
その街頭録音の場に居合せて、おそるおそる質問を発し、たちまち役人に教えさとされ、
「さよか、すんません」
という情無い結果になるかも知れない。けれども、私には、その役人のヘラヘラ笑いが気にいらなかったのだ。
ご自分の言う事に確信の無い証拠だ。ごまかしている証拠だ。いい加減を言っている証拠だ。
もしあの、ヘラヘラ笑いの答弁が、官僚の実体だとしたなら、官僚というものは、たしかに悪いものだ。
あまりに、なめている。世の中を、なめ過ぎている。
私はラジオを聞きながら、その役人の家に放火してやりたいくらいの極度の憎悪を感じたのである。
「おい! ラジオを消してくれ」
それ以上、その役人のヘラヘラ笑いを、聞くに忍びなかった。
私は税金を、おさめない。あんな役人が、あんなヘラヘラ笑いをしているうちは、おさめない。
牢(ろう)へはいったって、かまわない。
あんなごまかしを言っているうちは、おさめない、と狂うくらいに逆上し、そうしてただもう口惜しくて、涙が出るのである。
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