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・映画「耳をすませば」は人気漫画家・柊あおいの同名作品が原作で、1995年にスタジオジブリによって映画化された。
中3の主人公・月島雫が、同級生・天沢聖司の少し意地悪な好意に反発しながらも、ヴァイオリン職人への道をひたむきに
進む姿に惹かれていく、甘酸っぱい青春恋愛ストーリーだ。
この作品が5日に放送されると、ネット掲示板では「いやああああ」といった叫び声が相次ぐ事態になった。
映画では、主人公の雫と聖司が結婚まで約束してしまうのだが、現実社会でこんな青春を経験できる中学生はほとんどいない。
それにもかかわらず、「こんな青春あかんわ…」「俺の人生つまんね…」と、二度と戻らない青春時代を嘆く声が次々と書き込まれた。
立てられたスレッドの題名は「『耳をすませば』自殺会場」。書き込みを見ると、首をつったような絵文字がビッシリで、「死のうか」
人生を絶望視する声があふれているのだ。
「耳をすませば」をめぐっては、公開翌年の1996年からネット掲示板で話題になっていた。ただ、当時は「雫ちゃん!」
「せいじ君、かっこよすぎ」と作品を賞賛する声がズラリ。「見てうつになった」という声も中にはあったが、「なんでうつになるのか
さっぱり理解できん」といった意見が大多数だった。
しかしその後、世の中はデフレ不況と、それに伴う未婚率の上昇が深刻化。「耳をすませば」がテレビで再放送されるたびに
「またこの季節がやってきたか…」といった書き込みが増え続け、いまや阿鼻叫喚の地獄絵図になっている。
「耳をふさげば」「首をつるせば」なんてフレーズまで出てくる始末。一部では「耳をすませば症候群」なんていわれる
社会現象になっているのだ。
ネット掲示板でこうした悲鳴を上げているのは、多くが映画公開後の90年代後半に中高生だった30歳前後から30代半ば
付近の男性とみられる。夢と恋愛にまっすぐな作中の登場人物を見て、現実から逃げ出したくなっているようだ。30~35歳の
男性の未婚率が47%を突破した今、「耳をすませば症候群」の“患者”は今後も重症化していく可能性が高い。(抜粋)
URLリンク(topics.jp.msn.com)
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