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平成25年度 第1回
視聴者のみなさまと語る会~NHK経営委員とともに~in大分
(平成25年5月18日開催)
(北原委員)
もともと私は、読売新聞に三十数年勤務をしており、今から15年前には福岡に本社がある読売新聞西部本社で編集局長をしていました。
その後、日本テレビで10年ぐらい、民放の仕事を経験して今、NHKの経営委員をしています。
NHKの民放化、いろいろな意見がありましたが、私も非常にその傾向が強いと思っています。
ですから、経営委員会の中では、NHKと民放とは目指すべきものが違うでしょうと。
NHKは公共放送ですから。どちらかというと、理想主義的な側面、日本はどうあるべきなのかとか、老後についてどう考えるのか。
経済の問題についてはどう考えるか。現実にある姿より、そこよりもう一歩高いところを目指すような、
そういう役割がNHKの役割ではないかと。民放は、人間は朝から晩まで緊張しっぱなしでは疲れてしまいますから、
どちらかといえば癒しの部分ですよ。ですが、先ほどからNHKの民放化という形でいろいろなご意見、私も同感の部分が多々あります。
もっとNHKは使命と役割を目指して、ある意味では書生みたいなことを言いますけれども、志が必要だと。
民放はCM収入で成り立っていますから、視聴率が高くないとスポンサーはつきません。
NHKは極端に言えば視聴率が低くてもいい番組をつくらなければいけない。
そういう役割もあるわけですが、最近のNHKを見ると、受信料を皆さんからいただく、
そのためには見てもらわなければいけないということで、視聴率のほうも低いより高いほうがいいという側面が確かにあります。
多少、そっちの方に流れるのは、私はやむを得ない状況だと思いますけれども、
やはりNHKの職員が、民放とは目指すべきものが違うんだという志を持って日々切磋琢磨して、
みなさまの望むようなあるべきNHKの姿というものを追求をしていく必要があると思います。(つづく)
URLリンク(www.nhk.or.jp)