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かつて団体客でにぎわった石川県の加賀温泉郷の観光客がピーク時の半分以下に落ち込んでいる。
巻き返しに向け、2015年春の北陸新幹線金沢開業に期待する声も多いが、「むしろ客を奪われる」との懸念も。
おかみらが結成したPRチーム「レディー・カガ」も“有効打”とはならず、にぎわい復活への模索が続いている。
加賀温泉郷は、加賀市にある山中温泉、山代温泉、片山津温泉と、小松市にある粟津温泉の総称。
開湯以来、約1300年の伝統を誇る。
「関西の奥座敷」と呼ばれ、大阪方面から社員旅行が押し寄せた時代もあった。
しかし、長引く景気低迷や、少人数旅行を好む人が大半を占めるようになったことを受け、団体客が激減。
1986年のピーク時には494万人を記録した観光客数も昨年は214万人に減ってしまった。
旅館内でお金を使うことが多かった社員旅行客らを見込んだ豪華な設備への投資も裏目となり、2000年代には廃業するところが続出。
温泉地を歩くと、あちらこちらにホテルの廃虚や更地がある。
100年以上前に創業し、山代温泉を代表する「ホテル百万石」も昨年9月から休業したまま。
「800人収容できるホールを芸妓やコンパニオンが走り回った」(関係者)という巨大な建物は立ち入り禁止となり、静まり返っていた。
「金沢開業までは踏ん張らないと」。
多くの関係者が北陸新幹線に期待する。
しかし、人の移動が新幹線にシフトし、小松空港(小松市)の発着便数が減らされる事態も懸念される。
苦境を何とかしたいと約2年前に結成されたのがレディー・カガ。
PR動画がインターネット上で人気を呼んだが、観光客の減少傾向は変わらず、集客にはつながっていない。
ただ県観光振興課の担当者は「若手の危機感が伝わり、4つの温泉に一体感が出始めた」と話し、地元の引き締め効果はあったとしている。
4月には山中温泉に、昨年92歳で死去した女優、森光子さんの記念館がオープン。
すでに1万人以上が訪れるなど滑り出しは好調で、付近で宿泊する人も増えている。
観光協会の幹部は「景色と泉質には自信がある。口コミで魅力が広がっていけば」と期待しているが…。
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