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昨年10月に長崎県対馬市の寺から盗まれ韓国に持ち込まれた
観世音菩薩坐像は、1330年に韓国中西部の忠清南道・瑞山の浮石寺で
製作された金銅観音菩薩像で、1370年前後に倭寇(わこう)により略奪されたとする主張が提起された。
韓国の仏像に関する第一人者に挙げられる東国大学の文明大(ムン・ミョンデ)名誉教授は7日、
瑞山市庁で開催された観世音菩薩坐像の浮石寺返還を促すための学術発表会でこうした趣旨の発表を行った。
文名誉教授はこの菩薩像について、「1330年に浮石寺に奉安するために
製作されたもので、1370年ごろ瑞山を5回以上にわたり侵略した倭寇が略奪し、
対馬の観音寺に奉安した」と主張した。
また「この菩薩像は高麗王朝時代後期の仏像・菩薩像のうちで最高レベルの傑作。
略奪されたことがほぼ確実なため、本来奉安されていた浮石寺に返すよう望む」と述べた。
李完燮(イ・ワンソプ)瑞山市長も「浮石寺に奉安されていたという
確実な証拠が仏像内の記録に残っており、高麗王朝時代後期の仏教美術を
代表する秀作と評価されるだけに、必ず元の場所に戻すべきだ」と強調した。
この日の発表会は、菩薩像の浮石寺への返還を求める地元住民の要望を受け、寺側が企画した。
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