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改革アピールで挽回狙う=維新の「本気度」に疑念も
日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)らが6日、上京し、
米海兵隊輸送機オスプレイの訓練の一部を八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れる意向を安倍晋三首相に伝えた。
思い切った沖縄の負担軽減策を打ち出すことで、従軍慰安婦などをめぐる橋下氏の一連の発言で
低下した信頼を取り戻したいとの思惑がにじむ。
他党からは「最初からできないと分かっていて、言っている」(自民党中堅)と不信の声が出ている。
「沖縄の負担軽減には、総論賛成でも各論になると皆反対だ。戦後67年で初めて訓練引き受けを表明したのが大阪だ」。
橋下氏は6日午後、東京・渋谷駅前での街頭演説で、沖縄への協力姿勢をアピールした。
これに対し、訓練移転を政府へ頭越しに提案された八尾市の田中誠太市長は同日、改めて受け入れ反対を表明した。
混乱必至な情勢だが、橋下氏は正面突破を図る構え。
首相らとの会談後、記者団に「八尾市長にはぜひ沖縄視察に行ってもらいたい。簡単に反対なんか言うな」とけんか腰で語った。
橋下発言以降、維新への逆風は吹きやまない。
こうした中、異例とも言うべきオスプレイ訓練の受け入れは、改革姿勢を訴えて失地回復を図る狙いがある。
「これで維新を見る国民の目が変わる」(橋下氏周辺)ことが期待できるからだ。
ただ、大阪選出議員の地元事務所には抗議の電話も殺到しているとされ、天王山の参院選に向けてもろ刃の剣になりかねない。
一方、橋下氏は実現の可能性に関し「政府と米軍の判断だ。僕らでは判断できない」と発言。
維新のあるベテラン議員は「本当にオスプレイが大阪に来るわけがない。言ったもの勝ちだ」と、
今回の提案は実現性を度外視したものだとの認識を示す。
「本気度」が疑われかねない維新側のこうした姿勢について、
民主党の輿石東参院議員会長は記者会見で「地元からも不信を持たれるし、
騒いだだけで沖縄の皆さんに迷惑を掛ける結果にならないか」と懸念を表明。
共産党の志位和夫委員長も「党利党略で、もてあそぶべきではない」と厳しく批判した。(2013/06/06-20:45)
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