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経済通で知られた韓国の政治・経済界の長老、南悳祐(ナム・ドクウ)元首相が先ごろ亡くなった。
1960年代末、学者から政府に入り朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の下で経済閣僚として70年代の
韓国の高度経済成長を担った。“漢江の奇跡”といわれた韓国経済大躍進の立役者の一人だった。
南氏とは昨年秋、ソウルで開かれた「韓日協力委員会」のセミナーで会ったのが最後だった。李明博
(イ・ミョンバク)大統領の“竹島上陸”で日韓関係が悪化していたため、セミナーは両国関係の展望
などについての討論だった。協力委員会の会長だった南氏は会場の最前列に座っていたが、筆者は討論
の場で彼に提案というかお願いをした。
日韓は2015年、国交正常化50周年を迎える。双方の識者の間ではこの50周年に向け
「新たな日韓関係のあり方」について議論が始まりつつある。そこで筆者は「日韓50年史」を正確に
語るために、南氏が経済企画院長官(副首相)だった1976年12月、経済企画院によって発行された
「請求権資金白書」をぜひ復刻し、あらためて両国の国民に読んでもらおうではないかと述べたのだ。
白書は65年の国交正常化の際、日本から韓国に提供されたいわゆる請求権資金5億ドルが韓国で
どのように使われたかを詳細に記録した韓国政府の公式文書である。
「請求権資金」という名称は、韓国が過去の支配に対する補償として日本に請求し受け取った資金
という意味だが、日本側では経済協力と位置付けていた。
483ページのこの白書を読めば、日本から提供された資金が韓国経済の基盤(インフラ)造りのため
どのように使われたかが一目瞭然である。
陸の大動脈・京釜高速道路はもちろんダム、鉄道、橋、港湾、上下水道、干拓、農林水産、学校、医療、
電力、通信、気象、原子力そして総合製鉄所建設…。経済発展の基礎になったあらゆる分野が対象に
なっている。
(>>2-に続く)
▽産経ニュース
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