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★風知草:最近「96条」攻防録=山田孝男
ニュートンいわく、力を加えれば、それと同じ強さの反作用が生ずる。
安倍晋三首相(58)が憲法96条の先行改正へ深く斬り込んだ結果、反論が強く噴き出した。
安倍人気に乗って一気に進むかと見えた96条改正の流れにブレーキがかかった。これが連休明けの憲法情勢である。
96条とは何か。日本国憲法の改正手続きだ。衆参両院で、総議員の3分の2以上の賛成がなければ発議できない。
さらに国民投票にかけ、過半数の賛成がなければ改正できない。
こんなにガチガチでは永遠に改正できぬ、両院の過半数へ発議のハードルを下げよ??。就任以来、首相は事あるごとにそう訴えてきた。
それに対する「反作用」が噴出した一つの節目は4月9日だった。
この日、毎日新聞東京版夕刊「特集ワイド」に憲法学者の小林節・慶大法学部教授(64)が登場、「私は9条改憲論者だが、改正ルール緩和(96条改正)は邪道。
立憲主義否定は認められぬ」と批判した。
この記事の反響は大きかった。例年、憲法問題でマスコミの取材に応じてきた小林だが、この記事を境にテレビ・新聞が殺到、
「今年は異常な存在感になっちゃった」(小林)。
たちまち反応した読者の一人に自民党の石破茂幹事長(56)がいた。東京・赤坂の議員宿舎で毎日新聞を購読している石破は4月9日午後11時ごろ、
帰宅後の習慣で夕刊を広げ、この記事に目を奪われた。
「小林教授に啓発されるところ誠に大」とブログに書き込む一方、国会図書館から96条関連の文献をあるだけ取り寄せた。
大学(慶大法)時代に使った清宮四郎の憲法教科書を引っ張り出して読み直した。
清宮四郎(1898?1989)は戦後憲法学界の大御所で、憲法改正理論に関する著作が多い。(>>2-3へ続く)
毎日新聞 2013年05月13日 東京朝刊
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