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旅行会社が大型連休前に発表したところでは、この休みの期間中の旅行者は過去最高なのだとか。
理由は「安倍政権の経済政策『アベノミクス』で景況感が改善しているから」と分析されていた。
ここでポイントになるのは、実際に景気が良くなり現実にお金がたくさんあるのではなく、
あくまで景気の状態に対する印象の「景況感」が改善しているだけ、ということだろう。
一方、週刊誌のコラムなどには、「もうかるのは一部のお金持ちだけ。大半の人たちは恩恵を受ける前にバブルがはじけ、
生活がより苦しくなる危険も」とも。もしそうなら、「株価が上がったから、そのうち私の給料も上がるはず」などと浮かれてもいられない。
診察室で会う人からは、まだ「アベノミクスで大もうけです」といった言葉は聞こえてこない。
相変わらず「このバイト代では生活できない」「パートの仕事を打ち切られた」「ローンが払えないので家を手放す」など“景気の悪い話”ばかりだ。
誰もが「大手企業の業績が好転」というニュースを横目に「その効果は私まで回ってくるのか」と期待半分、不安半分で待っているというところだろう。
もちろん、不安一色よりはいいのかもしれないが、それでも「ただ待つ」のには限界がある。歌謡曲「岸壁の母」の母親は、
戦地から帰らぬ息子を待ち続け10年間、港に通い続けるという設定だが、これは特殊なケースだろう。一般的にどれくらい待てばよいのか。
期間も示されずにただ待つということ自体、私たちには大きなストレスになる。しかも、待ったあげく「あなたへの恩恵はありませんでした」と、
外れる場合もあるとなれば、ストレスはさらに倍増。
ソース 毎日新聞
URLリンク(mainichi.jp)
★1 2013/05/07(火) 12:43:35.36
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(続)