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きょう3日は憲法記念日。1947年に施行されてから66年を迎える。多くの県民が「平和憲法」のもとへ帰ることを熱望した復帰運動の当時と比べると、
国際情勢も沖縄が置かれた状況も様変わりした◆憲法前文は「日本国民は恒久の平和を念願し…平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を決意した」とうたう。その理念は崇高だが、尖閣問題、北朝鮮のミサイル問題などが示すように「平和を愛する諸国民」なるものは
沖縄や八重山の周辺には存在しない。やはり憲法の規定と、現実の国際情勢は乖離している◆憲法の3大原則といわれる「平和主義」「民主主義」
「基本的人権の尊重」は今後とも守り抜くべき理念だ。その理念を具体的な場面でより効果的に生かすためにも、自由な憲法論議は必要だ。
安倍首相の再登板によって、にわかに改正論議の気運が高まっているが、それ自体は歓迎すべきことである◆憲法上に規定されていない
「新しい人権」を憲法に加えることについても考える必要がある。たとえば八重山の豊かな自然を後世に残すための「景観権」のようなアイデアも面白い。
憲法論議を小難しいものにするべきではない。憲法は不磨の大典ではなく、私たちが幸福であるために存在するのだ。
ソース 八重山日報
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