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★金言:世界の哀悼なき「慰霊」=西川恵
それぞれの国にはそれぞれの歴史認識がある、と安倍晋三首相は言う。その通りである。韓国や中国からとやかく言われる問題ではない。
ただ、ひとたびこれが戦争指導者のA級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社への閣僚や与党政治家の参拝という行動と結びつくと、首相の言葉は正当性を減じる。
なぜならその歴史認識は過去の戦争の正当化、賛美をも包含しかねない意味合いを持つからだ。
日本の侵略を受けた中国、植民地支配を受けた韓国は当然そう受け止めるし、日本国内でもそうした批判は少なくない。
参拝した政治家は「国のために命を落とした人々に哀悼の意と敬意を表するのは当然」と言う。
また靖国参拝問題は「心の問題」として日本人による慰霊からのみ語られる。
しかし戦没者や戦争犠牲者が公式に世界の国々から哀悼の意と敬意を表されていないことをどう思うのだろう。
天皇、皇后両陛下は外国を国賓で訪問されると必ず無名戦士の墓や戦没者慰霊碑に詣でて花束をささげ、黙とうする。
最後に訪問された2009年のカナダでも公式日程2日目にオタワの平和維持記念碑を訪れ慰霊した。
両陛下は私人としてではなく、日本国民を代表し、その国のために命を落とした人々を悼み、敬意を表する。
国賓訪問において慰霊は重要な政治的儀礼であり、相互主義が貫かれている。ところが日本に限っては、来日した外国首脳は慰霊を行わない。
靖国神社にはA級戦犯が合祀されているからだ。日本には外国首脳が追悼すべき場所がない。
来日した米大統領が米国民を代表して日本の戦没者や民間の戦争犠牲者に黙とうをささげているところを想像してみよう。
東京大空襲や原爆の被害者、異国の地で無念の死を遂げた人々の遺族には癒やされる思いが生起するはずだ。しかしいまだにこれはなされていない。
天皇、皇后両陛下は日本が戦争をした米、英、オランダなどに対しては行ったのにである。(>>2-3へ続く)
毎日新聞 2013年04月26日 東京朝刊
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