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〈1ドル=100円秒読み、韓国経済に2度目の空襲〉 そう題したコラムを掲載したのは韓国大手メディアの「中央日報」である。
日本では黒田東彦総裁のもと、日銀が「バズーカ砲」と称される大規模金融緩和の実施を打ち出した。
今後2年間で日銀は市場に出回る「円」の量を現在の2倍に増やす。その結果、これまでの円高は急激に是正され、
4月11日現在、1ドル=99円台半ばと、すでに"大台"は目前の状況だ。
これに大慌てなのが、韓国なのだった。
〈攻撃的な「金爆弾」政策に市場は衝撃を受けた〉 〈為替戦争の飛び火は突拍子もなく隣国に飛ぶ。韓国は代表的な被害国だ。
昨年末から今年第1四半期まで続いた1次円安の余波でKOSPI(韓国総合株価・編集部注)指数は2000から1910まで急落した〉(中央日報日本語版・4月9日配信)
焦るのも当然だ。韓国は日本が円高で苦しむ"隙間"をぬって、ここ数年、世界市場で稼いできた。
それがアベノミクスと日銀黒田砲により、完全に様相が一変した。信州大学経済学部の真壁昭夫教授はこう語る。
「韓国経済は輸出依存度が高く、対GDP比の貿易依存度が100%近くになっています。
そのため、世界経済と為替の影響を非常に受けやすい。しかも、国内資本が小さいので、外資に頼らざるを得ません。
ところが最近は、北朝鮮の問題もあって、外国資本が韓国から逃げ始めています。
韓国企業にも影響が出始めていて、サムスン以外の大手企業の業績が悪化している。今後も円安が続くため、韓国企業には厳しい状況となります」
韓国経済の急減速は、数字にも現れ始めている。日韓の主要電機メーカーの株式時価総額を比較すると、
昨年11月のアベノミクス前の頃には、サムスン(1800億侊)、LG電子(122億侊)に対し、パナソニック(120億侊)、ソニー(108億侊)と日本サイドは完敗状態だった。
ところがそのわずか3ヵ月後の今年2月には、パナソニック(183億侊)、とソニー(159億侊)の株価が急上昇。
LG電子(106億侊)を抜き去り、日本企業としては復活の狼煙が上がった。それ以降、日本株はさらに上昇しているので、LGとの差はさらに広がっている。
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
>>2以降へ続く
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