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◆1979年2月17日 中国がベトナムに軍事侵攻したのを知っているか?
ベトナム戦争終了後に突然、中国正規軍60万人がベトナムに電撃侵攻をした。中国軍初の外国
軍事侵攻といえるものであった。当時のベトナム正規軍のほとんどは、カンボジアで中国左翼のポ
ルポト退治に当たっており、国境は手薄の状態だった。
中国正規軍60万人 VS ベトナム民兵10万人
中国軍の電撃侵攻に対抗するベトナムは、正規軍3万と民兵7万人で迎え撃った。戦法はゲリラ戦
と敵を奥に引き込み罠に嵌め十字砲火を浴びせるもの。中国正規軍60万人の戦法は、北朝鮮戦
で使ったドラや金を叩き鳴らしながら、一斉になだれ込む古い戦法だった。しかし、米軍と百戦錬磨
されたベトナム軍10万人の戦法は、彼らをはるかに上回る戦術と戦闘能力を発揮した。中国軍は
実戦経験が無いため、一度崩れると一気に敗走、隊は次々と混乱状態に陥っていた。指揮が全く
効かない集団と化した所に、集中十字砲火を浴びせていた。結果として、中国一個連隊約1500人
中の生存者は僅か50人程という惨憺たる負けだった。退却する中国軍の戦車、装甲車、軍用車両
の焼けただれた残骸が転がる死のロードは、累々と中国まで続いた。
中国正規軍は当初17個師22万人を投入して開始したが、最終的に60万人を投入して戦死死傷者
が10万人。この大量の負傷者を送り返すにも困る事態に陥り、中国はベトナム侵攻から手を引かざ
るえなくなってしまった。