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主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でひときわ脚光を浴びたのが、就任後初の国際舞台となった日銀の黒田東(はる)彦(ひこ)総裁だ。
米メディアの関心も高く、「異次元の金融緩和」で世界を驚かせた政策手腕だけでなく、財務官僚時代のエピソードや、哲学者然とした人柄にも注目が集まっている。
「財務官時代はあくまで財務相の補佐だった。今回は日銀総裁として、責任は重いが、やりがいもある」
財務官僚として何度も足を運んだワシントンの国際経済会議の舞台に、今度は日銀トップとして臨む黒田氏は記者団にこう語り、表情を引き締めた。
黒田氏の後輩の財務省幹部によると、G20の参加者の間でも引っ張りだこで、「クロダさんの話を直接聞けるのが楽しみだ」と口々に聞かされたという。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、財務省で国際金融畑を歩んだ黒田氏について、「官僚機構では『非主流派』だった」としながら、
「予算や組織管理をめぐる抗争にどっぷりとつかっていない」と指摘する。わかりやすく説明する記者会見スタイルも、「コミュニケーションを円滑にする」と高評価を与えた。
米紙ニューヨーク・タイムズは、黒田氏が財務官時代を含む1990年代にアジアの金融危機の沈静化に奮闘する一方、
アリストテレスなどの哲学書を読みふけっていたエピソードを紹介。
物おじしない態度は「学生時代は図書館に通い詰めた」博識に裏打ちされたもので、
「『本の虫』がこの数十年の日銀の悪評を変える」と期待する。
呼び名は他にもさまざまで、目立つのは、やはり金融緩和を主導する米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長になぞらえた
「日本のバーナンキ」。CNBCテレビは日産自動車を復活させたゴーン社長の経営改革の手腕にイメージをだぶらせ、「クロダは日銀のゴーンになる」と持ち上げる。
日銀に批判的な国や政策当局者もその動向から目が離せず、注目度も「異次元」に突入しつつある。
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