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"金急落・ボストン爆発…、米市場襲った2つのショック"
週明け15日の早朝、米衛星放送ディッシュ・ネットワークが米携帯電話スプリント・ネクステルの買収提案を発表した。
久しぶりの「マージャー・マンデー(M&Aの月曜日)」か。そんな期待は瞬く間にかき消され、
ダウ工業株30種平均は終わってみれば265ドル安と今年最大の下げを演じた。
ずしりと響く「2つのショック」が、投資家心理を冷え込ませたためだ。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)立会場では朝から怒号が響いていた。震源は金先物だ。
この日、金先物は中心限月が前週末比140ドル(9.3%)安の1トロイオンス1361ドルと大幅に下げた。
「暴落」とも表現すべき下げ幅で、先物市場は恐慌に近い状態に陥った。
引き金をひいたのは中国の景気鈍化への懸念だ。1~3月期の国内総生産(GDP)が市場予想を下回り、
巨大な宝飾品の消費国である中国で金需要が鈍るとの見方が強まった。
ただ、中国は下げの一因にすぎない。米金融大手ゴールドマン・サックスによる金の売り推奨、キプロスによる金の売却観測、
最近のドル高を背景にしたドル建て金先物の割高感―。こうしたいくつもの要因が重なり、先週末から売りに歯止めがかからない。
「売りの犯人はパニックだ」(米調査会社キャセイ・リサーチ)。このところの金急落で追加証拠金の差し入れを求める「マージンコール」も増えた。
結果として持ち高を手じまわざるを得ない投資家が増え、売りが売りを呼ぶという展開に拍車がかかった。
【川上穣】
(つづく)
日本経済新聞 2013/4/16 7:51
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