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厚生労働省は11日、精神を病みながら本人に自覚がない患者が、親や配偶者ら保護者の同意なしで入院できる
ようにする精神保健福祉法改正案をまとめた。3親等内の親族のいずれかの同意でも入院できるようにする。
退院を求めることができる対象も3親等内に広げる。保護者1人が反対しただけで、患者が入院できず治療が
遅れたり、退院できず入院が長引いたりするのを防ぐねらいがある。
自民党の厚労部会が改正案を了承した。今国会で成立させ、2014年4月の施行を目指す。
統合失調症やアルツハイマー病など精神科の患者は全国約320万人で、年間に新たに約40万人が入院している。
入院患者の約4割は、入院の必要があるが、本人は、病気だと気づいていない。こうした患者の入院では、専門医の
診断のほか、保護者の同意が必要だった。保護者は後見人、配偶者、親、扶養義務者から1人決まる仕組みだ。
ただ、保護者が判断に迷って結論を出せなかったり、世間体を気にして同意しないことも少なくない。
入院ができないと適切な治療ができなかったり、家族間の関係が悪化したりする心配がある。
ソース
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