13/04/10 15:12:30.68 0
>>1の続き
私は周囲を見て身をもって知っているが、今でこそ実力採用の企業が増えたが、歴史的に在日韓国人が
就職や結婚を含めたさまざまな場面で過酷な差別を受けてきたのを知らない親世代はいない。
しかし“新大久保でヘイトスピーチしながら走り隊”の皆さんは、もろもろの加虐の歴史に関しては、
部分的で怪しげな物語を持ち出し、大きな歴史的文脈と史実を白紙化することで、“在日特権”の虚構を作りあげようとする。
たとえば朝鮮戦争時に来た人の存在を挙げて、太平洋戦争中に強制連行された人の存在を全体否定する。
また在日韓国人はかつて就職の機会などで社会的差別が厳しかったので、生活保護を在日外国人も受けられるようになると、
人口当たりの貧困層の比率が高くなるのは当然だがこの文脈も目に入らない。
戦前は無理やり日本人にさせられ戦争の最前線に動員され、戦後は無理やり日本国籍を取り上げ
軍人恩給が支払われなかったという歴史的文脈から目を逸らし、“在日に特権があり、日本人が差別されている”との憎悪に駆り立てられている。
常識的に考えて、右派層が支配する日本で、歴史的に過酷な差別を受けてきた在日外国人が
特別待遇を受けているわけがないのだが、的外れな憎悪の前には常識もなしのつぶてだ。
現在起こっているヘイトスピーチの構造と背景を要約すると
1)歴史的な加虐の具体的内容をドイツと違って知らされておらず
2)侵略戦争を否定する右派政治家の発言に対するアジア各国からの当然の反発を “反日だ”と安易に受け止め
3)他国を攻撃する口実や考え方への不健全な需要が高まる中、
4)韓流ブームが腹立たしく、
5)不況も重なり職を失うなど前途が見えない中、不満の噴出先が在日外国人になる、という不幸な構造になっている。
(以下略)