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株価回復で真っ先に潤うのは証券会社だ。
「各社とも『稼げるうちに稼ぐ』が合言葉になっています。いつまた株安に逆戻りするかわからないので、
中堅・地場証券では、ディーラーや営業マンを中途採用し、収益極大化を急いでいます」(中堅証券ディーラー)
求められる人材は「即戦力」。兜町界隈では、日本アジア証券が歩合営業マンを募集しているほか、
りそな系のむさし証券や独立系で東証1部の光世証券では契約ディーラーを中途採用している。
「もともとディーラーとして働いていましたが、声をかけてもらって、より条件のいい地場証券に転職できました」という人も。
株高で月刊マネー誌の販売も絶好調だ。
慢性的な不況が続く出版業界だが、ここ2~3か月、毎号のように完売が続いている。
『ネットマネー』(産経新聞出版)や『日経マネー』(日経BP社)など主要マネー誌だけでなく、
『週刊東洋経済』『週刊ポスト』などのビジネス誌や一般週刊誌も株特集が大人気。
「営業が『編集部に残っている在庫はありませんか?』と連絡をして、編集部まで取りに来るほど。
大手書店が店頭販売部数を1時間ごとに送信してくるたびに、編集部が沸き立っています!」(マネー誌・若手編集者)
ただ、東洋経済新報社では昨年10月、半世紀以上続いた『オール投資』を休刊したばかり。
「株価反転の1か月前というタイミングで、老舗雑誌も株価底打ちは読めなかった。
月刊マネー誌にとってはライバルが減った格好で、“オール投資休刊”という敵失も、
マネー誌販売好調の要因というのが定説ですね」(株式記者)
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