13/04/06 20:12:58.37 cLMRLjlb0
単為生殖を自然界でおこなう動物で最も人間に近いのは コモドオオトカゲなどのハ虫類です。
鳥類は自然界では知られていませんが、人為的に単為生殖は可能です。ホ乳類では不可能です。
(人為的にクローンを作るのは可能です)ホ乳類でできるという怪しげな説やできたという話はありますが証明されたことはありません。
なおコモドオオトカゲは単為生殖ですがハチやアリのオス(核相n)とは違って細胞の核相は2nです。
その理由は ハ虫類や鳥類は性決定がZW型であるからです。卵を産めるメスがヘテロのZW型であれば、
単為生殖をおこなえば生殖細胞をつくるとき、ZZ、WW、ZWの3種類の組み合わせが可能です。
コモドオオトカゲの場合単為生殖をおこなうとZZ(オス)しか生まれません。WWはオスでもメスでもなく淘汰され、
ZW(メス)は相同染色体の分裂時に生じないのでZZしかできないようです。
オスがいれば母親となるメスと交尾が可能なので将来的にオス、メス両方がいる群れが可能です。
鳥類の場合もZW型ですから、原理的にはコモドオオトカゲと同じで可能ですが、そのような実例が知られていないだけです。
トカゲは飛べないのでコモド島に1頭で流れ着いたとき単為生殖がでいないと死に絶えたのでしょうが、
鳥は飛べるので自然界では隔離できず繁殖相手を探せるため単為生殖が必要でなかったと考えられます。
ホ乳類はオスへテロのXY型ですから、メスの染色体がXXです。つまりメスが単為生殖してもXX(メス)
しか生まれず多様性が維持できないので、たまたま単為生殖が可能な個体がいたとしても遺伝的なメリットは
あまりありませんので子孫を残せなかったのです。