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2011年6月に1号店(池袋西口店)がオープンした「東京チカラめし」。
メーンメニューの「焼き牛丼」は、牛肉を煮るのではなく、スライスした牛バラ肉を
専用オーブンで焼きあげているのが特徴だ。東京を中心に首都圏で展開していたが、
12年8月にはフランチャイズ(FC)加盟店募集をスタートさせ、3年以内に500店を目指すという意気込みである。
運営する三光マーケティングフーズは、「金の蔵Jr.」や「東方見聞録」
「月の雫」などの居酒屋を主軸に展開してきた。これまで牛丼を含めたファストフード業界は
すでに飽和状態にあり、新規企業が参入できるパイはないといわれてきた。
しかし、平林実社長は「居酒屋は日常の息抜きの場として時たま利用されるだけだが、
ファストフードはいまや日常の一部であり、ガスや水道並みのインフラになっている」。
特に牛丼は「生きていく基本である米と肉を使った一番ベーシックな外食。その
市場はまだまだ伸び代(しろ)がある」という。
同社は低価格均一居酒屋という画期的なスタイルで一世を風靡(ふうび)したが、
成功の最中に、その成功を否定し、次の展開をみてきた。「
お客さまはどんどん変化している。固定観念、成功体験にとらわれず、常に変更改善をしなければいけない」からだ。
新メニュー開発には平林社長自ら指揮をとり、「日本で一番、牛丼を食べている男」
を自称するほど、自社の牛丼、メニューの試食、そして他社の商品まで食べているという。
その頻度は、毎日1~2食、日によってはそれ以上にもなるという。
本格的な外食への進出にあたり、これまでにもパスタ店やうどんチェーン店「楽釜製麺所」を展開してきた。
「東京チカラめし」1号店では予告なしにオープンし、消費者の反応を確かめた。
そして、満を持しての出店ラッシュである。
三光マーケティングフーズの原点は、平林社長が神田のガード下で開業した定食屋「三光亭」。
“煮る”牛丼は、当時の人気メニューだった。今回の“焼く”という発想は他社との差別化であるだけではなく、
「海外では、煮るより焼くが一般的な牛肉の調理法。将来の海外進出も視野にいれている」(平林社長)からだ。
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