13/04/04 13:27:39.86 P
(>>1の続きです)
Mozillaの計画では、この1年をかけてRustの最初のメジャーバージョンを完成させると同時に、レイアウト
エンジンServoの開発も進めていく。いずれのプロジェクトもアーリーステージ(初期段階)にあるため、
即座にMozillaのウェブブラウザーでServoが採用されるといった話ではない。
ウェブブラウザーのレイアウトエンジンをめぐっては、最近様々な動きがある。これまでのメジャーな
レイアウトエンジンとしては、ChromeとSafariがWebKitを、Mozilla FirefoxはGecko、Internet Explorerは
Tridentを使用している。Operaは、シェアは小さいながら独自レイアウトエンジンPrestoを採用していたが、
最近それを破棄、ChromeやSafariと同じWebKit採用を発表したばかりだ。
WebKitに収束していくかに見えた流れの中、今回Mozillaの「Servo」開発計画が発表された。また、この
Servo計画と同日、米GoogleはWebKitをフォークし、「独自」のレイアウトエンジン「Blink」を開発すると
発表した。ウェブブラウザーレイアウトエンジンがWebKitに収束してしまう危険が叫ばれていた中で、
にわかに動きが見え始めている。
一方、「Servo」を共同開発するパートナーとして発表されたSamsungの役割および戦略については、
まだ多くは明らかになっていない。現時点でのMozillaとの具体的協力関係に関して言えば、Rustの
ARMバックエンドを提供したことと、Androidへクロスコンパイルするためのビルドインフラを提供したこと
などが挙げられているのみだ。
SamsungはAndroidスマートフォン製品で知られているが、そのほかにもWindows Phoneスマートフォンも
販売している。その上で、独自のスマートフォンOS「Bada」の開発、またインテルと共同開発している
HTML5ベースの「Tizen」開発も行う。Samsungが今後、Servoをどのように位置付けていくかはまだ不明だ。
(以上になります)