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創価学会が単独提供してきたAMラジオ番組から次々に撤退、この動きがさまざまな憶測を呼んでいる。
3月末でTBSラジオ『あなたにモーニングコール』、文化放送『ミュージックギフト~音楽・地球号』のスポンサー打ち切りを決めた。
TBSラジオ『あなたにモーニングコール』は通称“あなモニ”と呼ばれ、月曜日から金曜日の午前4時からの1時間枠。
'01年9月に終了した『歌うヘッドライト』の後継番組としてスタートし、今年12年目の長寿番組だった。
一方、文化放送『ミュージックギフト』は、'94年放送開始。毎回ゲストを呼び、リスナーから「誰かにプレゼントしたい曲」のリクエストを募集。
ナイターシーズンは日曜日、オフは月曜日~金曜日の放送で、手堅いファンをつかんでいた。
創価学会は年間300億円の広報予算をもっているとされる。かつて学会の広告は書籍(池田大作名誉会長関連)や
新聞(聖教新聞)が主だった。だが、ある事件を機に方向性を変えていく。
TBS『報道特集』のスタッフが池田大作名誉会長を“直撃取材”、学会はこれを問題視したのだ。
そこで、学会はTBS抱き込みに動いた。
TBSはかつて毎日新聞が筆頭株主だった。現在は同新聞社の経営的問題から株主的関係はなくなっている。
それでも聖教新聞は、毎日新聞の子会社である東日印刷を中心に刷られている。間接的にTBSのスポンサーになろうとしたのだ。
だが、特定宗教にかかわりのある団体のCMは拒否すべき、と本体のTBSはCMを受け付けなかった。
そのため、学会はまずTBSラジオなどAMラジオに焦点を絞りCMを入れてきた。そんな経緯から、今回の措置となる。
「要は徐々にCMをテレビ中心へ移そうとしているわけです」(学会関係者)
そのひとつがTBSテレビの日曜朝10時からの『サンデージャポン』。スポンサーに聖教新聞が入った。
狙いは夏の参院選で、今後、さらに同広告が増えるとみられている。
広告収入増も見込まれるTBSだが、いまだ難問山積みである。いくら不景気とはいえ、テレビがCM基準をゆるめていいのだろうか。
先達の思いを忘れてはいけない。
このままだとTBSの姿勢は倫理面で問題視され、今後波風が立つことは避けられない。
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