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★朝鮮総連中央本部落札 総連への貸与、資金源に納得いく説明を
葬儀を終えた後、僧侶に「お布施」をいくら包んだらいいのか。
鹿児島市の最福寺の池口恵観(えかん)法主監修による
『よくわかる仏事の本 真言宗』によれば、「決まりはありません」。だからこそ、困る。
そこで3年前、流通大手のイオンが、ホームページで「価格の目安」を提示して話題となった。
▼もっとも仏教界の猛反発を受けて、結局削除に至る。
この問題を取り上げた小紙の記事に対して、寄せられた意見の85%が提示に賛成だった。
「葬式仏教」と揶揄(やゆ)される、伝統仏教に対する不信感の表れといっていい。
▼もちろん、「お墓、葬式、戒名」という3点セットからの脱却をめざす、お寺の挑戦も始まっている。
本堂で落語やロックのライブを企画したり、ネットで説法を配信したり、ユニークな布教活動は数知れない。
バーを開いて、客の人生相談に応じる僧侶まで現れた。
▼ただ、いくらお寺の活動の幅が広がったとはいえ、今回の朝鮮総連の中央本部の土地・建物の入札結果には、合点がいかない。
45億円もの高額で落札したのは、最福寺だった。
▼池口氏は、安倍晋三首相や元プロ野球選手の金本知憲氏ら政界、スポーツ界、芸能界に広い人脈をもち、
「炎の行者」「永田町の怪僧」などと呼ばれる。これまでたびたび北朝鮮を訪れており、総連首脳とも親しい。
▼建物の利用法について池口氏は、「世界の民族の融和と慰霊の拠点にしたい」と述べ、総連に貸与する意向も示した。
ミサイル攻撃の恫喝(どうかつ)を繰り返す国に手を貸し、日本人の拉致の拠点となった建物を祈りの場とする。
それが果たして、仏法にかなっているのか。お金の出所を含めて、「よくわかる」ように説明してもらいたい。
産経新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)