13/03/28 10:39:56.98 0
>>1の続き
つまり雇用不安の本質は日本人の働き方の問題で、法改正だけではどうにもならないのだ。
日本では、企業が「家長」の生活を(年金も含めると)死ぬまで保障し、その代わり彼は長時間労働も配置転換もいとわないで、身を粉にして働く。
辞令ひとつで、世界のどこへでも行かなければならない。
女性はその「銃後」として世界中どこでもついて行かなければならないので、彼女のキャリアは考慮されない。
だから女性は大学を出て総合職になっても、一旦やめたらスーパーのレジぐらいしか仕事がない。
日本の非正社員の半分以上は主婦のパートであり、しかも正社員と非正社員の賃金は時給に換算すると2倍以上ちがう。
これも戦後、一貫して変わらない。
つまり日本の非正社員の問題は、世代間格差というよりインサイダー・アウトサイダー格差といったほうがいい。
このように正社員を特権的存在として人生を保障するシステムは、高度成長期にはうまく機能したが、
企業の成長が鈍化して社員が高齢化すると、もうコストがまかなえない。
だから企業にできない約束をさせるのはやめ、個人の人生は自分で守るシステムに変えるしかない。
これは長谷川氏のような経営者だけではなく、労働者にとっても大事なリスク管理である。
続く