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★頼朝、尊氏は別人? おなじみ肖像画、新学説に配慮
※画像 高校社会科教科書の足利尊氏とされてきた肖像画(上)と源頼朝とされてきた肖像画
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
多くの歴史上の人物が登場する高校の社会科教科書では、おなじみの肖像画が
「別人」と判明して掲載されなくなったり、説明を変更したりするケースが近年相次いでいる。
代表的なのは源頼朝と足利尊氏。実教出版の日本史Bでは、2人の肖像画をめぐる話題をコラムで取り上げた。
黒い馬にまたがり、刀を担ぐ武将。かつて「足利尊氏像」とされていた肖像画だが、
現在は単に「騎馬武者像」とされ、他社の教科書にもあまり掲載されなくなった。
コラムは、馬具の家紋などから「(尊氏の重臣の)高師直(こうのもろなお)、
あるいはその一族の者と理解されるようになった」としている。
源頼朝として有名だった神護寺(京都市)所蔵の肖像画も「伝源頼朝像」と記載。
頼朝像の真偽をめぐっては、冠の特徴などにより50年以上前から多くの疑問が出されていたと説明している。
また、東大寺南大門の金剛力士像はこれまで、仏師の運慶と快慶による制作とされてきたが、
現在の学説では湛慶と定覚(じょうかく)も制作に携わったとされているとして、
日本史の3冊は「運慶・快慶らの手になる」などと修正した。
5世紀前後の大和政権と朝鮮半島の関係についても、
「従来の(日本が)植民地的な支配を行っていたとしていた学説に、
近年の研究で否定的な傾向が強まっている」として、
日本史3冊の「勢力をのばした」との表現が「影響力をおよぼした」に改められた。
こうした学説の新たな動向は、いつ教科書に反映されるのか。
実は、国も明確な基準を定めているわけではなく、文部科学省は「事例ごとに判断している」とだけ語る。
産経新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)