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多くの対馬市民は、今回の韓国の対応に怒り心頭だが、それだけで済まされない事情もある。過疎化と高齢化が進む
対馬にとって、韓国人観光客は欠かせない存在でもあるからだ。
普段、地元住民さえあまり見かけない閑散とした表通りが、韓国からの高速船が入港すると観光客でごった返す。
島南部の厳原地区でホテルを営む播磨富子さん(85)はこう語った。
「商売をやっている私たちにとっては日本人も韓国人も大事なお客さん。同業者はみんなそう思っているはずです
…」
播磨さんのホテルの宿泊客は7割が韓国人。取材に訪れた20日は韓国人33人、日本人は7人だった。
韓国では、対馬観光が空前のブームとなっている。対馬は福岡から130キロ離れているが、釜山からはわずか5
0キロ。高速船は最短1時間10分で結ぶ。平成22年に年間6万人だった韓国人観光客は、24年に15万人に達
した。対馬市の人口は約3万4000人なので、4倍以上の観光客を迎え入れている計算となる。
観光客急増の最大の理由は、韓国の船会社1社の独占運航だった航路に、22年10月に日韓2社が新規参入し、
運賃の熾烈(しれつ)な値下げ競争が起きたからだ。
韓国のツアーガイドによると、大亜高速海運(韓国)は釜山発着便の往復便を4千円前後で販売する。
昨年増えた観光客の目的は「免税店でのショッピング」。まず、韓国の百貨店や釜山旅客ターミナルの免税品店で
買い物をし、出国時にターミナルで受け取る仕組みだ。対馬に到着したら5、6時間散策して、日帰りで帰国するパ
ターンが多い。
免税店で、高級ブランド品を2~3割安く買えるならば、2万円分(割引額は5千円程度)買えば往復の交通費は
十分に元が取れる計算になる。こういう観光客は島内ではあまりお金を落とさない。
(続く)