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・朝の通勤・通学ラッシュ時間帯の地下鉄駅前が、修羅場と化した。19日朝、東京都江東区の東京メトロ
東西線東陽町駅近くで起きた殺人未遂事件。「このやろう!」。男は突然、大声を上げて両手に持った刃物を
振り回し、逃げ惑う人々を切りつけた。
江東区議の斉藤信行さん(64)は駅前で街頭演説中、異様な光景を目にした。両手に刃物を持った背広姿の
中年男。「このやろう!」などと大声を上げたかと思うと、信号待ちのサラリーマンや学生らの集団に向かって走り込んだ。
斉藤さんはあわてて逃げたが、ビラ配り中だった60代の知人男性が襲われ、肩付近を刺されたという。「まさか
こんなところで…」。斉藤さんは青ざめた。
現場近くのカフェには、恐怖におびえた女性が「助けてください」と駆け込んできた。店員の布川宏昭さん(37)が
外に目をやると、男が包丁を振り上げて叫びながら道路を横断し、人々を無差別に追い回しているのが見えた。
その後、通行人の男性が路上ののぼり旗の棒で応戦。周囲の人らと男を組み伏せ、警察官らに引き渡した。
男は顔から血を流し、パトカーに乗せられる際も「なんだこのやろう!」と暴言を吐いたという。
「パニック状態だった。おそろしかった」。通りかかった女性(63)は声を震わせた。
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・警視庁によると、取り押さえられたのは江東区内に住む40代の男で「自分は暴力団員だ」と説明。精神科の
診察券を所持し、「体内から人を刺してみろという声が聞こえた」などと意味不明なことを話しているという。
逮捕された時、包丁のような刃物を2本持っており、警視庁が押収した。 (抜粋)
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