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広島県江田島市のカキ養殖加工会社で８人が殺傷された事件で、死亡した社長の川口信行さん（５５）が、事件を起
こした中国人の技能実習生陳双喜容疑者（３０）を旅行に連れて行き、食料の手配もするなど生活の面倒まで見てい
たことが１８日、知人らの証言で分かった。
近くの水産会社で働く陳容疑者の友人の中国人実習生（２９）によると、ことし１月、陳容疑者は川口さんら４人
と広島・宮島に旅行に行ったといい、「以前写真を見せてもらった」。
川口さんと３０年以上の付き合いという飲食店経営の女性（５６）は、事件直前の１４日昼に電話で話し、「米を
１０キロ分けてやってくれ」と頼まれた。おいしい米を食べさせたいと普段から気遣っており、女性は「翌日取りに
来るはずだった。何で殺されないといけないのか」と憤る。
「人使いが荒い」「恨みがあった」。伝えられる陳容疑者の断片的な供述に、知人らはいら立ちを隠せない。
「この辺りの業者では、一番中国人をかわいがっていた」と話すのは川口さんの仕事を手伝う男性（６３）。陳容
疑者については「もの覚えが悪い」とこぼすのを聞いたことがある。
だが、カキの仕事は１歩間違えば命を失いかねず、厳しく接することもある。「仕事が終わったら『陳、ビール飲
め』と声を掛けていた。不器用だけど、誠実な男なんだ」と涙を浮かべた。
ソース
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