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劇団四季が名古屋で上演中のミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』では、いじめられっ子の勇太と、座敷わらし五人の
交流が感動的に描かれています。
この精霊たちはユーモラスなおむつ姿で観客の笑いを誘いますが、心に深い悲しみをかかえていました。五人とも
飢饉(ききん)の時に間引きされた赤ん坊の魂で、生きたくても生きることがかなわなかったのです。
貧困ゆえに親がわが子に手をかける間引きは、昭和初期までしばしばあったようです。戦後、基本的人権を保障する
日本国憲法が制定され、今では姿を消したと思いたいのですが…。
安倍政権が生活保護の引き下げを決めました。生活扶助基準の見直しに伴う削減額は三年で六百七十億円。アベノミクスで
物価上昇率2%を目指す中、実質的な生活水準の切り下げ。子どもの多い家庭ほど削減幅が大きく、進学の断念など親から子への
「貧困の連鎖」が懸念されます。
言行不一致の民主党政権は三年で自滅しましたが、スローガン「コンクリートから人へ」は支持されました。安倍政権は
この事実を重く受け止め、「学びたくても学べない」現代版の座敷わらしだけは生み出さない政策をお願いします。
(名古屋本社編集局次長・岡安大助)
ソース:URLリンク(www.chunichi.co.jp)