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★待遇不満 過去にも刺殺事件 トラブル多い外国人実習制度
陳双喜容疑者は、「外国人研修・技能実習制度」を利用して来日していた。この制度
は途上国への技術移転と人材育成を目的に平成5年から実施されているが、各地でトラ
ブルが絶えない。
法務省によると、23年末時点で同制度を利用した約14万2千人の技能実習生が滞
在しており、うち中国からが10万7千人を占める。多くが人手不足で悩む地方の工場
や農家で働く。
しかし、長時間労働や、福利厚生が未整備といった劣悪な労働環境が問題化。18年
8月には、千葉県木更津市の養豚場で中国人男性が待遇面での不満から受け入れ先の団
体役員を刺殺する事件も発生した。
22年7月には改正入管難民法が施行され、2カ月間の日本語研修などを受ければ労
働関係法令の適用対象となった。
だが、今月4日にも長崎地裁が、時給300~400円の低賃金で実習生を働かせた
として縫製会社に慰謝料など約1064万円の支払いを命じるなど、労働環境の改善に
は至らないケースも多い。
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