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★どうする「核のゴミ」 破綻した核燃料サイクル 「夢」を捨てる覚悟
かつて、核兵器と原発という原子力の両面で技術開発に邁進した英国。
「無限のエネルギー」を夢見て、核燃料サイクルでも先頭を走ろうとした。そのツケは莫大な「核のゴミ」。
それは、日本の未来を暗示する。
1月30日、世界的に有名な「ピーター・ラビット」の故郷を核のゴミ捨て場にするという計画が、白紙に戻った。
英国の中西部にあるカンブリア州議会が、高レベル放射性廃棄物などを地下深くに保管する最終処分場の建設計画に、「No」を突きつけたからだ。
高レベル放射性廃棄物とは、使用済み核燃料を再処理した際に生じる核のゴミのこと。
放射能が強く「死の灰」とも呼ばれる。原発事故によるゴミだけでなく、正常に運転している原発からも核のゴミは出てくる。
「死の灰」の最終処分方法としては、地下300m以深に埋設する「地層処分」が世界の主流だ。
しかし、処分場の場所を決めたのはフィンランドとスウェーデンだけ。英国をはじめ、世界各国が苦戦している。
●国立公園は「Not For Sale」
英国で最終処分場の誘致に名乗りを上げていたのは、同州西部のコープランド市とアラデール市。
ともに日本人観光客にも人気がある国立公園「湖水地方」の一角を占め、羊が草をはむのどかな景観が広がる。
そしてそこは、世界最大級の原子力施設「セラフィールド」を擁する核の町でもある。
この日の投票は、2008年から始まった最終処分場の選定プロセスを、地質調査の段階に一歩進めるかどうかを問うものだった。
計画推進には市と州がともに賛成することが必要で、既に2つの市は「Yes」という決断を下していた。それを、州が覆した。
現地を訪れると、コープランド市議長のエレイン・ウッドバーン氏は州の決定に怒りをあらわにしていた。
「地質調査をしなければ、処分場建設の是非を決める科学的な根拠が集まらない。私には、市民に判断材料を提供する責任がある。
そもそも、50マイルも離れた州議会に、なぜ私たちの運命を握られなければならないのか」
日経ビジネス2013年3月11日号 36~41ページより URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
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