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★中国、対日関係改善も模索=5月の首脳会談も調整か-尖閣問題は強硬さ崩さず
中国の楊潔※(※=タケカンムリに褫のつくり)外相は9日の記者会見で、沖縄県・
尖閣諸島に関する対日批判を前面に出す一方、「中日の戦略的互恵関係を発展させた
い」と、関係改善に意欲を示した。習近平指導部が尖閣問題で対日強硬姿勢を崩すこと
はない。しかし5月ごろに韓国で開かれる日中韓首脳会談に合わせ、李克強次期首相と
安倍晋三首相の会談を行う調整も進める意向で、これ以上の関係悪化は避け、雰囲気を
改善したいのが本音だ。
外交総括の国務委員(副首相級)に昇格する楊外相は、2012年9月の尖閣国有化
以降、対日強硬路線の前線に立ってきた。この背景には「『弱い外務省』への国内の批
判があった」(共産党筋)とされ、この日の会見でも「問題の根源は日本が中国の領土
を不法に窃取・占領したことだ」「日本のすることなすことが中国の領土主権を侵し、
これは第2次大戦勝利の成果や戦後国際秩序に対する挑戦だ」と批判。歴史認識問題で
も安倍政権をけん制した。
習指導部が尖閣問題で強硬姿勢を変えることはないが、中国政府筋は「このままの対
日関係がいいとは思っていない」と明かす。停滞が続く経済・文化・観光交流に関して
も「中国側は積極姿勢に転じ始めている」(日中関係筋)という。
(続く)
【北京時事】(2013/03/09-16:58)
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