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○メタンハイドレート 初の海底ガス採取へ
将来の国産天然ガスの資源として期待され、政府が開発が進めている「メタンハイドレート」に
ついて、愛知県の沖合で、世界で初めて海底からのガスの採取が実現する見通しとなったことが
明らかになりました。
メタンハイドレートは「燃える氷」とも呼ばれる天然ガスと水が結び付いてシャーベット状になった
天然資源です。
日本近海の海底にも埋蔵が確認されていて、政府はこのうち愛知県の沖合で、ことし1月から
試験採取の準備を進めてきました。
これについて、関係者によりますと、現場では海底より数百メートルの深さの地層から天然ガスを
取り出すためのパイプを装着する準備などがほぼ完了し、週明けにもガスを採取できる見通しに
なりました。
資源エネルギー庁によりますと、成功すれば、海底にあるメタンハイドレートからの天然ガスの
採取は、世界でも初めてのケースになるということです。
日本は原発事故以降、火力発電向けの天然ガスの輸入が増大し、巨額の貿易赤字の要因とも
なっていて、国産のエネルギー資源の確保が重要性を増しています。
日本近海のメタンハイドレートは、愛知県の沖合の埋蔵量だけでも日本の天然ガスの使用量の
14年分に相当すると見込まれ、政府は将来の商業生産に向けて、安定的な採取ができるか
調査を急ぐことにしています。
□ソース:NHK
URLリンク(www3.nhk.or.jp)