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「外に出ていいのか」「体にどんな影響があるのか」―。
熊本県が微小粒子状物質（ＰＭ２・５）について初めて注意喚起した５日、担当課には健康への影響を心配する問い合わせが殺到。
学校や幼稚園では子どもたちにマスクを着けさせたり、屋外活動を控えたりして対応した。
県内の観測地点は、１８か所。
県は４日、早朝の１時間の観測濃度（１立方メートル当たり）が１か所でも８５マイクロ・グラムを超えた場合、
国の暫定指針値（１日平均７０マイクロ・グラム超）を上回る可能性があるとして、注意喚起を行うことを決めていた。
５日は荒尾市役所で午前５時に９１マイクロ・グラムを観測するなどし、
県は同７時にホームページなどで県内全域に注意喚起の情報を出した。
同市は、行政情報をメールで流すサービスで市民に注意を喚起し、
小中学校には市教委を通じてマスクの着用などの対策を要請した。
県環境保全課には健康への影響を尋ねる問い合わせの電話が相次いだ。
当初は４人で対応していたが、あまりの多さに途中から増員し、
「マスクを着けることが望ましい」などと応じていた。
同課は「数百件はあったと思う。反響の大きさに驚いている。
県民自らが行う対策や、不安解消につながる取り組みを充実させたい」としている。
荒尾市に隣接する長洲町の長洲小（２５０人）は学校から約１・７キロ離れた公園施設「金魚と鯉の郷広場」を訪ねるお別れ遠足の日だった。
全員がマスクを着けて歩き、到着後は広場での遊びを中止。
屋内施設の見学に切り替え、弁当も施設内で済ませた。
一方、熊本市中央区の帯山小では、体力づくりに普段から取り組んでいる昼休みの持久走を中止。
放課後の部活動でも、サッカー部が激しい運動を伴うメニューを避け、活動時間を短くするなどした。
６日は遠足で、マスク着用などを保護者に呼びかけるメールを一斉送信した。
森江一史教頭は「影響は未知数だが、危機意識を持って情報収集と対策に当たりたい」と話していた。
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