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569 :名無しさん@13周年[]:2012/12/01(土) 16:00:18.69 ID:eYGPRXl9O
「長崎事件」を知っていますか。1886年8月、
「定遠」など威容を誇る4隻の清国艦隊が長崎沖に現れ、上陸した水兵の乱暴、略奪により多くの死傷者が出た事件である。
圧倒的な軍事力に物を言わせる清国の前に、明治政府はなすすべもなく、賠償金など事件処理の一切を妥協せざるを得なかった。
時の井上馨外相には〈清国と事を構えれば、琉球を失ってしまう〉との危機感があったという。
だが、事件を機に、国内では国防の重要さが叫ばれ、
この国の弱さを自覚する 福沢諭吉 は、「時事新報」の社説で
〈軍備増強とは、 開戦に備えるばかりでなく、 開戦を回避できる抑止力ともなる〉との主張を展開した。
それから126年後、日中の軍事バランスが再び中国優位に傾き始める中で、尖閣諸島を巡る対立が先鋭化してきた。
日本の実効支配を変更したい中国は、海洋調査船や漁業監視船などを使って領海侵犯を繰り返している。
強硬姿勢に出れば、日本政府は腰砕けになる。中国が2年前の尖閣沖衝突事件で得た教訓だ。経済力だけでなく、
軍事力でも日本を追い越したという自信を持ち始めた中国は、これまで以上に尖閣諸島を巡って居丈高に振る舞うだろう。
いま日本がなすべきことは明白だ。尖閣という国境の島の管理を強化し、自衛隊と米軍が役割分担しながら、日中の軍事バランスを均衡させることだ。
その努力なくして、第二の長崎事件を防ぐことはできない。
朝雲寸言2012/7/19付 コラム
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