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津波避難、総延長40キロ渋滞 石巻、昨年12月の警報で
東日本大震災の被災地・宮城県石巻市で昨年12月7日、強い地震により津波警報が発表された際、
高台へ避難しようとする車が相次いで激しい渋滞が起き、総延長が約40キロに及んだとみられることが5日、
市などの調査で分かった。
渋滞区間の大半は大震災の津波浸水域。大震災では渋滞中に多くの車が津波にのまれており、
あらためて対策の必要性が浮かんだ。
大震災を教訓に、国は徒歩による避難を原則とした。ただ高齢者らを抱える世帯に車は不可欠で、
避難所生活が長かった住民にはプライバシーを確保できる車を乗り捨てることへの抵抗も根強い。
石巻市で昨年12月に車で避難した割合は半数以上に上った。
石巻市と石巻署は2月下旬に情報連絡会を設置、避難誘導などの検討に乗り出した。市防災対策課は
「普段は片側1車線の道路を、津波警報が出たら両車線とも内陸だけに向かわせる方法もあると思う」と話す。
昨年12月の避難行動を検証しようと、市が126世帯から聞き取りをした。避難した人のうち移動に車を使用したのは
53%の39世帯で、徒歩の47%、34世帯を上回った。
津波警報が出たのは午後5時22分。帰宅時間帯と重なったことも渋滞に拍車を掛け、高台の日和山へ向かう
道路など中心部の39カ所で起きた。
車使用の理由として最も多かったのが「車を守りたいから」の18%、「高齢者や赤ちゃんなど要援護者がいる」
「運転中だった」「寒いから」「(高台まで)遠いから」がいずれも15%だった。
一方、徒歩避難した人たちは「(高台まで)近いから」という理由が65%と最も多く、「渋滞するから」
が12%だった。
URLリンク(www.nikkei.com)