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★牧太郎の大きな声では言えないが…:城の強運、首相の強運
しっくいや瓦の傷みのため、ただ今、大天守の保存修理工事中の世界文化遺産・姫路城は“強運の城”である。
「天空の白鷺(しらさぎ)」という名の見学スペースを設け、しっくい壁の修理、屋根瓦のふき直しを公開。マニアの人気になっている。
実は、この大天守閣が「強運」なのだ。
慶長20(1615)年、江戸幕府が制定した「一国一城令」で、諸大名は一つしか城を持てなくなったが、姫路城はなぜか例外。
火災、落雷を免れ、1868年の戊辰戦争では新政府軍に包囲されたが、城門を一つ爆破されるだけで済み、明治時代の廃城令では、
天守は「瓦が大きすぎ」という理由で破却を免れた。
天守の真下の本丸御殿が焼失した時も延焼を免れ、姫路大空襲では焼夷(しょうい)弾の直撃を受けたが、不発だった。恐ろしいほど強運!
最近、“日本城”を守っている安倍晋三首相に姫路城のような「運の強さ」を感じるようになった。
ちょうど2年前、安倍さんは「父・安倍晋太郎は自民党総裁選で2戦2敗。僕は1戦1勝。安倍家として、この勝負、5分にしたい」と話していた。
冗談かな?と思った。総裁選に出るとしても勝ち目は?
蓋(ふた)を開けてみると、有力候補が失言で脱落したりして、決選投票で逆転勝ち。民主党の体たらくで、衆院選で自民党は圧勝。「天下人」になった。
強運は続く。「デフレは日銀の責任」という世論操作をしているうちに株高、円安……まるでアベノミクスの勝利と言わんばかりの展開。
ねじれの参議院で、補正予算は1票差で成立した。
閣僚の不祥事が相次ぎ、自らも病に倒れた「凶運の第1次安倍内閣」とは比べものにならない。(>>2-3へ続く)
毎日新聞 2013年03月05日 東京夕刊
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