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・韓国の朴槿恵大統領が日本に対して「加害者と被害者という立場は、千年過ぎても変わらない」と演説し、
波紋を呼んでいる。
「千年」というあまりに過大な表現に、日本国内では「いつまで謝罪し続ければいいんだ」などと憤る声も強い。
「千年不変」の被害者だという韓国を相手に、果たして落としどころは見つけられるのだろうか。
演説は2013年3月1日、1919年に起こった「三・一独立運動」を記念する式典の中で行われた。朴大統領は
「(日本と韓国の)加害者と被害者という歴史的立場は、千年の歴史が流れても変わることがない」と前置きした上で
日本に対して、「日本が私たちのパートナーとなり、21世紀の東アジアの時代をともに導いていくためには、歴史を
正しく直視して責任を負う姿勢を持たねばならない」「韓国と日本はつらい過去を1日も早く治癒し、共栄の未来に
向かって共に進めるよう、日本政府は積極的な変化と責任ある行動を取らなければならない」と述べ、具体的な
発言こそ避けたものの、慰安婦問題を始めとする歴史問題に対する反省、そして「責任ある行動」を強く求めた。
この演説に、日本国内では反発が目立つ。日本政府は戦後補償について、1965年に日韓基本条約と同時に
結ばれた日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決された」との立場をとっている。しかしその後も韓国からは
さまざまな局面で「謝罪と賠償」が繰り返し要求されており、そんな中での朴大統領の「千年不変の被害者」論だけに、
いささか「うんざり」という人が少なくないようだ。
自民党所属の元衆議院議員・長尾敬氏がブログで、「『あぁーぁ、やっちまったなぁ』という印象です。反日を唱えなければ
維持出来ない国家なのですね。千年不変って、なんだかなぁ。(中略)千年恨まれるならば、条約(編注:日韓基本条約)
とは何だったのかという事にもなります」といらだたしげに記したほか、東京新聞は3月4日の社説で、
「誇張しすぎではないか。(中略)歴史の加害、被害者の関係も、時の流れで少しずつ変わっていくはずだ」と批判的に
論評した。(>>2-10につづく)
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