13/03/03 19:57:13.95 Dx5S7Spx0
片岡さんと目をあわすことが出来ないヒトデナシカタタ
「片多康裁判官が書類を抱えて法廷に入ってきた。一礼すると、片岡さんと目を
あわさず、早口に判決を読み上げた。
「主文、被告人を禁固一年四月に処する」
支援者たちたは固唾を飲んで、その続きを待った。「執行猶予がつくんだろう?」
だが、その言葉は出なかった。まさかの実刑判決。そんなバカな!
傍聴席では、次の瞬間、信じられない光景が目撃された。
香代子さんらの左側に座っていた高知県警の幹部が同僚に 、ある「サイン」を
送ったのだ。裁判官の主文を聞くと、前屈みになり、3、4人挟んだ左にいる同僚のほうを向いた。
そして、右手の人差し指を立てて、「一」。
続けて、指を4本たてて「四」。
その手のひらを左手で数回叩いて、拍手の仕草。
《1年4ヶ月、オメデトウ》
同僚もそのサインに、にっこりと微笑み返した。
それを見た香代子さんは、頭に血が逆流するのを感じた。
後に「支援する会」を立ち上げ、中心的なメンバーとして活動する大野耕さんは、
しばしばこの時のことを振り返る。
「くじけそうになった時はいつも、法廷で手を叩いた“あの男”のことを思い出す。
絶対に許さない。その怒りが支援活動の 原動力になっています」
※「あの時、バスは止まっていた」山下洋平著より