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★ＳＬレンタル４０００万円也…名古屋は「鉄道の聖地」になれるか
古き良き昭和時代のノスタルジアを誘う蒸気機関車（ＳＬ）が２月１６、１７両日、
鉄道ファンを乗せて名古屋市内を走った。河村たかし市長が一昨年夏、突然ぶち上げた
「世界の鉄道の聖地」構想に向けた実験走行で、近代的な高層ビルの谷間をアナログな
ＳＬが黒煙を噴き上げて走る様子を見ようと、沿線には約４万３千人が詰めかけた。
鉄道をキーワードに街おこしを目指すという同市だが、ＳＬの定期運行など実現への
ハードルは高い。成功裏に幕を閉じた実験走行の体験乗車を通じて課題を探ってみた。
ビル群にＳＬの黒煙 “鉄ちゃん”狂騒曲の行方は
「世界の鉄道好きのがきんちょ（子供）が集まってくる名古屋に」と、お祭り好きの
河村市長はのりのりだ。昨年１１月、実験走行の詳細を発表したが、反響はすさまじか
った。乗車定員計１２００人の百倍の１２万人が県内外から応募。ＳＬ人気をまざまざ
と見せつけた。
名古屋にＳＬが走るのは２７年ぶり。持ち込まれたのは、ＪＲ西日本が主に北陸線の
米原－木ノ本間（滋賀県）で季節限定運転をしている小型蒸気機関車Ｃ５６形１６０号
機（昭和１４年製造）の「ＳＬ北びわこ号」。愛称は「ポニー」や「シゴロク」と
かわいらしい。ＳＬを間近に見たり、乗車するのは初めてだが、小型とはいえ圧倒され
るほどの重量感と迫力だ。
「ポッポォー」と腹に響く汽笛とともに、勢いよく噴き上がる黒煙。ガッチャンと
連結部分がかみ合う音で発車した。第三セクターあおなみ線の名古屋駅から名古屋貨物
ターミナル駅までの延長約５キロを約２０分かけての走行だ。
(続く)
■ソース(産経新聞)（中部総局 三宅有）
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)
※写真 煙を上げて名古屋市内を疾走するＳＬ＝２月１６日
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)