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京都市内の大手コーヒーショップで、長時間の自習やパソコン利用を
控えるよう呼び掛ける店が増えている。長居されると他の客が入店できないためで、
店頭に張り紙をして注意を促すところが多い。学生が多い地域事情が背景に
あるとみられ、客からは混雑時はやむを得ないと支持する声がある一方で、
「店に入りづらい」との意見もある。カフェの魅力は自由に時間を過ごせることだが、その在り方に一石を投じている。
記者が中京区と下京区の繁華街を中心に30店を昨年暮れから今月初めに調査した。
張り紙や看板で注意喚起しているのは11店、張り紙はないが長時間の利用者に
声を掛けると答えたのは2店あった。「長時間」の定義を問うと2~3時間が多かった。
利用自粛の対象時間は混雑時のほか「午後2~8時」などと具体的に明示している店もある。
スターバックスコーヒージャパン(本社・東京)の広報担当者は「京都の店舗では
自習する学生が多いと聞いている。一人でも多くの方に心地よく利用してもらうため、
各店舗の判断で張り紙などをしているようだ」と説明する。
業界関係者の話では、こうした対応は2年ほど前から始まったという。中京区のコーヒーショップに来ていた
大阪市のパート筒井洋子さん(55)は「店の対応は当然。教科書や
資料を広げて何時間も居座るのはマナー違反です」ときっぱり。一方、
受験勉強のため別の店舗に3時間滞在した伏見区の女子高生(17)は
「ずっと本を読んでる客もいたのに勉強中というだけで店員に注意された」と不満げだ。
中京区の店でパソコンを広げていた下京区のコピーライター樫藤直也さん(29)は
「張り紙は仕方ない。自分も長居することがあるので、店員の目が気にならない店を選んでます」と話す。
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
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