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◆ 韓国、SCMで米国共和党政権に「日本を仮想敵国に」要請
(ワシントン/聯合 2006/10/18)
「昨年10月に開かれた韓米定例安保協議会(SCM)で、韓国政府が米国政府の
『核の傘』提供の削除を求めると共に、日本を『仮想敵国』と表現することを求めてい
た」ことが分かった。
17日に行なわれた駐米大使館に対する国政監査で、無所属の鄭夢準議員が国会
で指摘したもの。鄭議員は「韓国政府が日本を『仮想敵国』にするように主張したが、
米国共和党政権が拒否したと聞いている」と付け加えた。また「韓国政府内にこうした
考えを持つ人がいることが心配だ」と指摘した。質疑を終えた鄭議員は「どこで同情報
を得たのか」という記者団の質問には答えず「そういう発言があったから、調べれば確
認できるだろう」と述べるにとどまった。
また記者団から、米日同盟などを考えれば韓国政府がこうした意見を出せるだろうか
という質問には、「核の傘提供」の削除要請も通常なら考えられないのではないかと。
さらに「韓半島有事の際に米軍の後方支援を行なえるよう、日本が関連法律をまとめ
ており、韓国は支援を受けることになるにもかかわらず、韓国政府内に北朝鮮から日
本を『仮想敵国』に移したいと考える、韓国軍幹部がいるのは非常に心配だ」と語った。
国会で鄭議員のこの質問に対し、答弁に立った李泰植(イ・テシク)大使は、こうした問
題が提起されていたとは考えていないと応えた。だがワシントンの外交消息筋は「鄭議
員の話が正しい」と述べた。ワシントン外交筋は「鄭議員はこの日、昨年のSCMに深く
かかわっていた米国側の人物から『日本仮想敵国』の話を聞いたのだろう」とした。内容
は「韓国政府代表団が、北東アジアは常に日本の侵略的脅威にさられている。北朝鮮
よりも、日本の侵略脅威がはるかに大きい」と強調。韓国が「『日本仮想敵国』にするよう
にと触れると、米国共和党政権は一考の価値もないと断った」という。