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★ 社説:視点・民主党の自分探し 「大平さん」に聞いては
自民党が09年に野党に転落した際、いずれ分裂含みとの観測が少なからずあった。
与党であることが同党の主要なレゾン・デートル(存在意義)とみられたためだ。
だが、分裂はほとんど起きなかった。翌年の参院選勝利で政権奪回が射程に入り
「与党である存在意義」は遠心力から求心力に転換したのである。
今の民主党の場合、状況ははるかに深刻だ。谷垣禎一法相は早い時点から
「民主党はアイデンティティー・クライシス(自己喪失)に陥っている」と批判していた。
実際、政権交代実現で目標を見失った。
野党転落後のぼうぜん自失ぶりをみると民主党こそ「与党」が存在意義となっていたのかもしれない。
細野豪志幹事長が綱領作りという党の自分探しを優先することはその意味で正しい。
だが「共生社会」などの言葉を並べた素案は食い足りない。
折しも70年代の自民党リーダー、故大平正芳元首相を再評価する声が民主党中堅・若手を中心に起きている。
80年の「ハプニング解散」後に急逝した大平氏は吉田茂、池田勇人ら、いわゆる保守本流の系譜にあり、
ハト派派閥といわれる宏池会を率いた保守政治家だ。
決して能弁でなく「鈍牛」とやゆされた大平氏が注目されるのは理念と政策による。財政均衡のため一般消費税導入を目指した。
同時に「田園都市国家構想」「環太平洋連帯構想」など環境、国際協調を意識した知的な先覚者でもあった。(続く)
毎日新聞 2013年02月18日 02時30分 URLリンク(mainichi.jp)
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