13/02/14 07:54:26.88 SROZ+PDgO
>>129
■『貧困対策としての「毎年の大幅な最低賃金引き上げ」により、日本の本社社員より給与が高い、ブラジルのローカル社員』
ブラジルは、『国民の所得水準向上に非常に熱心で、貧困対策として』、大幅な最低賃金の引き上げが毎年行われてきた。
『同上昇率は、2年前の実質GDP成長率に、前年のインフレ率を加えるという計算式で決定される』。2012年はなんと14%だ(2010年の成長率7.5%、11年のインフレ率6.5%)。
中高所得の人々の賃金は最低賃金に直接連動しないが、賃金交渉の際の参考指標にはなる。
このため、先進国に比べはるかに大きい賃上げが毎年行われてきた。
『先進国に比べれば大きな賃上げが毎年行われてきたため、ブラジルに進出している日本企業の場合、東京の本社で働いている社員よりも、サンパウロやリオデジャネイロで採用したローカルの社員のサラリーの方が高い、という逆転現象すら起きている』。
所得が増えれば人々は消費を増やすので、企業の価格決定力は高まり、値上げが起きる。それで企業の収益が向上すれば、賃上げが生じる、というスパイラルが発生する(今の日本にはそれがない)。
■一方、「収入は、インフレ率と同じかそれ以上に増えていく」と考え、最低賃金引き上げをして来なかった日本は…
◆民間の年間平均給与の推移[国税庁 民間給与実態統計調査]
▽バブル経済前夜の1986年…362.6万円 ▽バブルピーク期の1990年…425.2万円
その後、経済は下降線を辿るが、平均給与は1997年に過去最高を記録 ▽過去最高の1997年…467.3万円
そこから下落トレンドに入る ▽2011年…409万円(名目では1988年並み。消費者物価上昇率を勘案した実質では、1980年代半ば並みの水準)
■参考
◆高コスト体質のブラジルに残る ハイパーインフレの「残像」|金融市場異論百出 URLリンク(diamond.jp)
◆高インフレに悩むブラジルの 中央銀行が賃上げストの怪|金融市場異論百出[週刊ダイヤモンド 2012/10/20号] URLリンク(diamond.jp)